前防衛相の稲田氏、離任式で日報隠蔽謝罪なし 「風通しよい組織を」

防衛省を去る稲田前防衛相=31日午後
防衛省を去る稲田前防衛相=31日午後【拡大】

  • 自身の離任式であいさつする稲田前防衛相=31日午前、防衛省

 稲田朋美前防衛相は31日午前、防衛省で自身の離任式に出席した。防衛省・自衛隊の幹部らを前にしたあいさつで、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題について「情報公開への対応が不適切だった」と述べたが、自身の責任を巡る謝罪の言葉はなかった。「風通しのよい組織文化を醸成し、一層の連携強化を図り、いかなる困難な状況にも対応してほしい」と強調した。

 日報問題に関し、稲田氏は「防衛省、自衛隊に対する国民の信頼を揺るがし、隊員の士気を低下させかねない点で極めて重大かつ深刻だった」とも指摘。「再発防止策を実施しなければならない」と訴えた。

 離任式後、省内の記者クラブを訪問。辞任した28日深夜に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した点について記者団から問われ「岸田文雄外相に対応に当たってもらい、本当に感謝申し上げる。万全の態勢で臨んでくれた」と語った。離任式に先立ち、稲田氏は自衛隊殉職者の慰霊碑に献花。最後に栄誉礼を受けて防衛省を離れた。稲田氏は昨年8月から約1年、防衛相を務めた。