「韓国と中国の外交、経済関係が長期的な被害を被る」
「中国と韓国の関係損傷は避けられない」
「中国人はTHAADの衝撃に失望していることを、政権は知らなければならない」
こうした複数の中国の有識者の意見を紹介し、韓国側へのさらなる「報復」をほのめかしている。
中国依存、アダに
韓国が昨年夏にTHAADの受け入れを決定して約1年。ネチネチと続く中国の韓国いじめは歯止めがかからない。矛先が向く観光関連産業や自動車産業の痛手は深い。
現代・起亜自動車の1~6月の中国での販売台数は前年同期比46・7%減少。聯合ニュースによると、危機的な中国での販売状況を踏まえ、社内でタスクフォースを作り、対策の検討を始めたという。
6月の訪韓外国人観光客数は前年同月比で36%減で、4カ月連続の減少。中国人の減少率は66%に及ぶ。免税店を運営する企業では、給与を一部返上する動きもあり、身を削って耐えしのいでいる。
中央日報(日本語電子版)によると、6月のクルーズ船観光客は前年同月の1割以下の約1万人。中国人団体旅行が制限された3月以降、激減した。クルーズ観光客の9割を中国人が占める、極めて高い「中国依存」があだになった形といえる。クルーズ船の誘致PRを日本や米国で行うなど、顧客対象の多角化に取り組み始めたという。