世界のスマートフォン市場でかつてトップクラスのシェアを誇った台湾の宏達国際電子(HTC)は、仮想現実(VR)部門から全社の身売りまでを含む事業売却について幅広く検討していることを、関係者が明らかにした。
関係者によると、HTCは戦略的投資家の受け入れや、VRヘッドセット(頭部装着型端末)部門「Vive」の売却またはスピンオフ(分離・独立)を検討中で、アドバイザーを起用済みという。
すでに米アルファベット傘下のグーグルなどの買収先候補と話し合いを進めているとされる。HTCはグーグルとは同社のスマホ「Pixel(ピクセル)」の製造契約を結んでいる。
さらに関係者は、HTCはVRからスマホまで広く事業を展開しており、単一の買収先に対して全社売却を行う可能性は小さいと分析した。