日英首脳会談、北朝鮮のミサイル発射は「言語道断の挑発行動」の共同声明発表 英、空母展開含めたアジア太平洋への関与強化へ

共同記者会見を終え、英国のメイ首相(左)と握手する安倍首相=8月31日午後、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)
共同記者会見を終え、英国のメイ首相(左)と握手する安倍首相=8月31日午後、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)【拡大】

 安倍晋三首相は31日、訪日中のメイ英首相と東京・元赤坂の迎賓館で会談し、8月29日の北朝鮮による中距離弾道ミサイルの発射に対し「言語道断の挑発行動だ」として、最も強い表現で非難する共同声明を発表した。両首脳は安全保障協力に関する共同宣言も発表、英国が将来の空母の展開も含めアジア太平洋地域への関与を強化する方針を示した。建造中の空母2隻の南シナ海への展開が想定されている。

 安保協力の共同宣言は、日本ではオーストラリア、インドに次いで3カ国目。日英共同演習に向け、日本は自衛隊員や航空機、艦艇の英国派遣を調整する意向を示した。メイ氏は会談後の共同会見で「来年、日本で初の日英の共同演習が行われる」と述べた。

 会談で両首脳は、北朝鮮への圧力を高めるため、中国の行動が重要だとの認識を共有。中国の海洋進出を念頭に、国際法に基づく海洋秩序の維持に向けて、共同訓練や防衛装備・技術での協力推進でも一致した。

 このほか、将来的な日英の自由貿易協定(FTA)交渉も視野に、7月に大枠合意した日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)の早期発効に向けた協力も確認した。