長崎県、ジャガイモ供給増に新品種 ポテチなど加工用堅調 (1/2ページ)

 ポテトチップスの原料となる加工用ジャガイモが供給不足となる危機を回避しようと、ジャガイモの出荷量全国2位の長崎県が病害に強い上に味も良く、ポテトチップスなどの加工に適した新品種を開発し、栽培の拡大に本腰を入れている。ポテトフライやコロッケなどを買って自宅で食べる「中食」ブームも背景に、加工用の需要は底堅い伸びが期待できる。関係者は高値での取引が続くと見込んでおり、供給拡大を目指す。

 埼玉県八潮市の「菊水堂」が5月、自社製造したポテトチップスを5袋1500円でインターネット販売すると3000袋がわずか6時間で完売した。原料は長崎県が2009年に品種登録した「西海31号」で、アントシアニンという色素を含み皮が赤いことから「赤いポテチ」として売り出した。販売担当者は「最近はチップス人気が根強く、価値を認めてもらった」と話す。

 農林水産省によると、15年のジャガイモ出荷量は05年比で約1割減。ただ近年は加工用の需要が堅調だ。日本スナック・シリアルフーズ協会によると、ポテトチップスの16年出荷量は04年と比べ3割超増えた。

 その需要に対し、産地では早急な増産が難しく、農水省の担当者は「供給が間に合っていない状態」と指摘する。これに最大産地・北海道の低温と台風による昨年の不作が追い打ちを掛ける形となり、大手メーカーがポテトチップスの生産を一部で中止する事態となった。

 植物防疫法による規制があり、外国産ジャガイモの利用は難しいとされる。

湖池屋は調達産地の分散を図る

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