産業高度化への協力強化 世耕弘成経産相、タイ副首相と会談

記者会見する世耕経産相(左)とタイのソムキット副首相=12日、タイ・バンコク(高木克聡撮影)
記者会見する世耕経産相(左)とタイのソムキット副首相=12日、タイ・バンコク(高木克聡撮影)【拡大】

 【バンコク=高木克聡】世耕弘成経済産業相は12日、タイの首都バンコクでソムキット副首相と会談し、海外の投資を奨励し、産業の高度化を目指す同国の経済政策「タイランド4.0」への協力強化で一致した。世耕氏は「タイが東南アジアの中核となることは、日本企業の成長にもつながる」と述べ、支援に意欲を示した。

 この日は、日本貿易振興機構(ジェトロ)などが主催するフォーラムも開かれ、日タイ両国の企業トップら約1200人が参加。ハイテク産業の集積地となるタイ湾東部の「東部経済回廊」(EEC)地域の整備に関し、官民で7件の覚書(MOU)を締結した。

 経団連とタイ貿易院などの覚書では、次世代自動車やロボット産業に関する情報交換や人材育成で協力。日立製作所は、EEC内の工場の生産性向上のためにモノのインターネット(IoT)技術で支援する。

 タイは東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心に位置するEECに産業を集積し、周辺国の需要を取り込みたい考え。ただ、賃金の上昇などで海外からの投資は鈍化しており、日本企業に対する投資拡大への期待が高まっている。