【ジャカルタレター】強硬派にも向き合うアニス新知事 (1/2ページ)

インドネシア独立記念日のイベントに集まった大勢の人々=8月17日、首都ジャカルタ(AP)
インドネシア独立記念日のイベントに集まった大勢の人々=8月17日、首都ジャカルタ(AP)【拡大】

 8月17日で72回目の独立記念日を迎えたインドネシアは、各地で例年のごとくさまざまなイベントが行われ、お祝いムードに包まれた。独立記念日に際し、ジョコ・ウィドド大統領は「多様性の中の統一」という国是を前面に出した演説を行った。多様性の中の統一を脅かしているとして問題視されているのが、イスラム急進・強硬派もしくは保守派などと呼ばれているイスラム防衛戦線(FPI:Islamic Defender Front)であろう。

 ◆自警団として発足

 そもそもFPIは、スハルト政権崩壊後、首都ジャカルタの治安が極端に悪化した1998年に、治安対策の補助機関として国軍・警察が組織した自警団のグループの一つとして発足した。自警団の創設には、当時の国軍司令官であり、現在、退役軍人の長老として政治・法務・治安調整相を務めているウィラント氏、警視総監のヌグロホ・ジャユスマン氏らがかかわったといわれている。

 FPIは一時活動を休止するも、再開後、イスラムに反する道徳的退廃を社会から一掃する路線を強化、売春・麻薬・賭博の温床となる歓楽街を襲撃した。最近では、宗教的なマイノリティーグループであるアフマディアのメンバーへの襲撃など暴力行為も辞さない強硬派イスラム団体として認識されている。

 そのFPIの設立記念式典が8月19日に行われ、この10月にジャカルタ知事に新しく就任するアニス・バスウェダン氏もお祝いに駆け付けた。ジャカルタ知事選では、FPIの支持を取り付けて知事選に当選したかのような報道から、落選した現職知事のバスキ・プルナマ(通称・アホック)氏の支持者を中心に、イスラム保守派と親しい知事の誕生で宗教不寛容が広がりジャカルタが分断されると危惧されてきた。

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