安保理、対北石油禁輸見送り 上限設定の制裁決議、全会一致で採択 (1/2ページ)

11日、国連安全保障理事会で北朝鮮制裁強化決議を採択後に発言するヘイリー米国連大使(AP)
11日、国連安全保障理事会で北朝鮮制裁強化決議を採択後に発言するヘイリー米国連大使(AP)【拡大】

 国連安全保障理事会は11日、北朝鮮制裁強化決議を採択した。北朝鮮の直近のミサイル発射や核実験を受け追加制裁を目指した米国は、ロシアと中国の支持を得るために主要な要求を断念した。

 同決議採択は全会一致だった。決議は北朝鮮の石油精製品の輸入を年間200万バレルに制限。北朝鮮の繊維輸出を禁止するほか、北朝鮮の貨物船の運営会社が公海上の検査に同意しない場合に同船舶の資産を凍結する権限を各国に付与する。

 ヘイリー米国連大使は採決後に同理事会で、「新たな危うい情勢に対応してわれわれは行動している。これらは北朝鮮への制裁としてはこれまでで最も厳しいものだ」と発言。必要なら、米国は引き続き北朝鮮の核開発阻止に単独で行動する用意があると述べた。

 拒否権を持つ常任理事国であるロシアと中国の説得に成功したことは米国の勝利といえる。しかし、当初目指していた石油禁輸と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の資産凍結の除外を余儀なくされた。

 また今回の制裁強化が北朝鮮に核プログラム停止と交渉再開を促す可能性は低い。

 国連で北朝鮮制裁に携わっていた米ノートルダム大学のジョージ・ロペス教授は「米国は強硬な姿勢を示していたにもかかわらず、ロシアと中国の支持を得るために要求を引き下げることもいとわない。これは安保理が団結すればより強い影響力を持てるという計算に基づく」と分析した。

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