【ワンタップバイのカンタン投資講座】割安株ってどんなもの(2)

 企業の持つ収益力(=実力)が十分に評価されずに、株価が安い状態にある「割安株」を見つけるためにはどのような方法があるのでしょうか。プロの投資家は独自の方法で財務分析をして企業の成長率を計算し、過去や他社のデータなどから企業ごとに「適正株価」を設定します。つまり「この企業の実力ならば、この程度の株価であるべきだ」と水準を決めるのです。それよりも安ければ割安株と判断して買いの対象に、高ければ割高になったものとして売却を検討します。

 割安/割高のサインでプログラムを組んで、ポートフォリオ運用をシステム化することもします。

 一般の投資家は、なかなかそこまではできないので、そこで登場するのが「株価指標」です。今の株価と企業の業績(収益)数値を計算したもので、その結果を銘柄同士で比べたり、ひとつの銘柄でも現在と過去の数値を比べたりして判断材料とします。特に有名で使いやすいものには、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、配当利回りなどがあります。個人投資家だけでなく、プロの投資家も必ずチェックするアイテムとなっています。(取締役 三好美佐子)