日銀が13日発表した8月の国内企業物価指数(2015年平均=100、速報)は前年同月比2.9%増の98.8だった。前年を上回るのは8カ月連続。上昇率は消費税増税の影響があった14年9月以来、約3年ぶりの高さとなった。原油や原材料の価格上昇などが押し上げた。日銀は「中国景気や天候、地政学リスクの高まりが国内物価に与える影響は大きいので、丹念に見ていきたい」と話した。
全744品目のうち上昇は390品目、下落は256品目だった。品目別では、非鉄金属は16.8%、石油・石炭製品は12.5%、鉄鋼は11.2%それぞれ上昇した。一方で、情報通信機器や電気機器は下がった。円ベースの輸入物価指数は12.5%上昇し、輸出物価指数も8.6%上がった。