中国経済は前例のない脅威 USTR代表「WTOでは対処できず」

米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、中国の経済モデルは世界の貿易システムにとって脅威になるとの見方を示した(ブルームバーグ)
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、中国の経済モデルは世界の貿易システムにとって脅威になるとの見方を示した(ブルームバーグ)【拡大】

 トランプ米政権の通商交渉責任者を務める米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は18日、ワシントンで講演し、中国の経済モデルは世界貿易システムに「前例のない」脅威を突き付けており、現行の世界的ルールでは対処できないとの見解を示した。

 ライトハイザー代表は「現在の状況には、過去に直面したよりも相当困難な課題が一つある。それは中国だ」と指摘。「経済発展や補助金の支払い、国家的なチャンピオンの輩出、技術移転の強制、国内外の市場を歪曲する中国の組織的取り組みの規模は、世界貿易システムにとって前例のない脅威だ」と論じた。また、同代表は「世界貿易機関(WTO)とWTOを支えるルールは中国の経済に対する今のアプローチに対処できるよう設計されてはいない」と付け加えた。

 USTRが中国による知的財産権侵害の疑いについて米通商法301条に基づき調査を進めていることについて同代表は、調査結果について先入観を持たせたくないとの考えを示した上で、中国での合弁事業相手に技術移転が必要なことや中国の知財権侵害問題について主要企業の米国人経営者から特に「とてつもないほど多くの苦情を」受けていると述べた。

 5月に上院で指名承認を受けたライトハイザー代表による主要な公式スピーチは今回が初めて。(ブルームバーグ Andrew Mayeda)