日銀、金利誘導導入1年 (1/3ページ)

早川英男氏
早川英男氏【拡大】

  • 木内登英氏

 日銀が短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度に誘導する金融政策を導入して、21日で1年になる。浮かび上がった課題などの評価を元日銀理事の早川英男氏、前日銀審議委員の木内登英氏に聞いた。

 ■上がらない物価 再検証を

 □元日銀理事・早川英男氏

 --大規模に国債を購入する政策から変更した

 「国債購入の限界論が意識された中で持続性の高いスキームに変更した。政策自体に強力な緩和効果はないが、(海外金利が上昇する)追い風が吹けば効果が高まる性質を持つ。長期金利の操作は困難だとの見方が圧倒的だったがこの1年はうまくいっている」

 --見えてきた課題は

 「これだけ持久戦で金融政策をやれば、ある程度物価は上がってくると思っていたが、そうでなかった。物価目標の2%に行く前に景気後退局面がくるのではないかと懸念している」

 --今、手を打つべき政策は何か

 「景気後退に差し掛かった際に日銀がやれるべき金融政策はほとんどない。マイナス金利政策も評判が悪く、深掘りは難しい。本来、低金利で利息も増えておらず財政は緊縮に向かうべきだが、そうなっていない。大型の経済ショックが起こった際に対応できる政策余力を作っておくためにも、日銀は政府サイドに財政健全化を訴えるべきだ」

日銀としてやるべきことは