任期迫る日米中銀トップ 金融政策転換点で イエレン氏再任? 黒田総裁は…

20日、米首都ワシントンで記者会見するイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長(ゲッティ=共同)
20日、米首都ワシントンで記者会見するイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長(ゲッティ=共同)【拡大】

 日米の中央銀行トップの任期満了が迫ってきた。FRBのイエレン議長は来年2月3日、日銀の黒田東彦総裁は来年4月8日に任期を終える。資産圧縮と利上げを着々と進めるFRBと、「異次元の金融緩和」を粘り強く続ける日銀は、どちらも金融政策の潮目が変わる局面を迎えている。

 イエレン議長の後継レースは混沌(こんとん)としている。有力視されてきた国家経済会議(NEC)のコーン委員長の指名見送りが報道されたためだ。背景にはトランプ大統領との確執がある。

 最近では、イエレン氏の再任説が強まっている。トランプ氏の長女で大統領補佐官を務めるイバンカさんと会食していたことが表面化したためだ。ソニーフィナンシャルホールディングスの菅野雅明氏は「次の議長の使命は適度なスピードで利上げを進めることだ。イエレン氏はこれまで注意深く市場との対話を続けている」と評価する。

 日本では、来月行われる衆院選で「アベノミクス」が争点の一つに浮上し、日銀総裁人事への関心が高まっている。物価が弱含む中、異次元緩和を指揮してきた黒田氏の再任説は根強い。菅野氏は黒田氏に、「5年目に入った今こそ、雄弁に出口戦略を語ってほしい」として、今後の道筋を示すよう求める。

 ただ、日銀の135年の歴史の中で、2期続けて総裁を務めた人はいない。現執行部のほか、安倍晋三首相と考え方が近い経済学者や元官僚の名前も候補に挙がっている。