民進党の松原仁元拉致問題担当相(61)=比例東京=は25日午前、同党本部に離党届を提出し、小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員らが結成する国政新党に参加する決意を表明した。
松原氏は記者会見で「民進党に20年近く在籍したことを考えると胸が張り裂ける思いだが、多くの危機の中、政治のダイナミズムが求められているとの実感からこの決断をした」と離党の理由を語った。
小池氏については「柔軟さと大胆さを持ち合わせたリーダーだ。拉致問題にともに取り組んできた同志で信頼している」と述べ、今後、新党側と合流に向けた調整を行いたい意向を示した。
民進党では、柿沢未途衆院議員=東京15区=も新党入りを検討しており、衆院選を前に「離党ドミノ」が止まらない深刻な事態となっている。松原氏の離党届を受け取った民進党の松木謙公幹事長代理は「ずっと仲間としてやってきただけに残念だ。それぞれ事情があるからしょうがない…」と記者団に語った。
松原氏は平成12年の衆院選で初当選し、当選6回。民主党政権時の野田佳彦内閣で国家公安委員長などを務めた。