英ロータス、中国資本で逆襲 吉利51%出資 SUV生産も視野 (1/4ページ)

ロータスの英ヘセル工場で、「ロータス・エキシージ・クーペ」にエンブレムを取り付ける従業員(ブルームバーグ)
ロータスの英ヘセル工場で、「ロータス・エキシージ・クーペ」にエンブレムを取り付ける従業員(ブルームバーグ)【拡大】

 英高級車のロータスは、その最盛期には軽量のレーシングカーで人気を博し、スパイ映画「007」シリーズの主人公、ジェームズ・ボンドや、伝説的F1ドライバーのマリオ・アンドレッティ氏の愛車としても知られた。ロータスのエンジニアリングは高く評価されており、同社が設立したコンサルティング会社の顧客にはゼネラル・モーターズ(GM)、アストン・マーティン、テスラなどの自動車メーカーが名を連ねた。しかし消費者の好みは変化した。スポーツカーの人気はスポーツ用多目的車(SUV)に取って代わられ、ロータスの苦境が始まった。

 2年連続黒字見通し

 ロータスは2009年、当時のダニー・バハー最高経営責任者(CEO)が打ち出した野心的な計画の下、組立工場の新規建設に着手した。ここで新たに5モデルを生産する予定だったが、金融危機と世界的なリセッション(景気後退)が深刻化し、海外投資家は同プロジェクトへのそれ以上の資金提供に難色を示した。結局、新モデルが誕生することはなく、販売の落ち込みは続いた。組立工場の建設作業も打ち切られた。同社の英国の販売店における12年の販売台数は、月間平均11台というありさまだった。

 しかし最近になって事態に好転の兆しが見えている。ここ3年は、英国市場での月間販売台数が30台近くに増えている。コスト削減と、高価な限定モデルの売り上げが功を奏し、収益も改善している。今年8月には、1990年代後半以降で初めて、2年連続の黒字を達成する見通しを示した。

吉利はボルボを含む複数の買収取引でアナリストらを驚かせてきた