アップル新製品の不評続々 動画処理、接続…「買い替え理由ない」

 米アップルはその強いブランド力にもかかわらず、これまでも時折、専門家からあまり評価されない製品をリリースすることがあった。記憶に残るのは、当初の「アップルTV」や「アップルウオッチ」だ。しかし、年末商戦向け新製品が披露された今月ほど、評価が厳しかったことも珍しいのではないだろうか。

 スマートフォン「iPhone(アイフォーン)8」はデザインが凡庸、アップルウオッチの「シリーズ3」は携帯電話ネットワーク接続に問題があるとされ、「アップルTV 4K」の動画出力の質も問題視されている。注目を集めている11月発売のアイフォーン「X(テン)」は、まだ試用レビューが行われていない。

 新製品の中で唯一、年末商戦前に店頭ですぐ入手できるとみられる「8」と「8プラス」は優れたスマホだが、699ドル(約7万8600円)と949ドルという価格は、サムスン電子の「ギャラクシーS8」など競合他社の最高級モデルに匹敵。それなのに、サムスンの最高機種や「X」に見劣りする。実際、8と8プラスは、もっと安く売られている昨年あるいはそれ以前のモデルと比べ、大きくアップグレードされたとはいえない。目玉といえば、新しいカメラ機能、競合製品には搭載済みのワイヤレス充電、プロセッサーの処理速度アップ程度だ。

 ザ・バージのニレー・パテル氏は「iPhone7からぜひとも買い替えなければならない理由は一つも見当たらない」と指摘した。他のレビューはもっと好意的で、ビジネス・インサイダーのスティーブ・コバク氏は「22日発売の8と8プラスは市場で最高の製品になるだろう。Xが発売される11月までは、その状態が続く見込みだ」とコメントした。とはいえ、8と8プラスが予約先行販売で珍しく完売にならなかった点も不吉な兆候だ。

 一方、アップルウオッチのシリーズ3はiPhoneと接続せずに通話できる時間が1時間であることや、ネットワーク接続に問題があると指摘されている。(ブルームバーグ Mark Gurman)