【マネー講座】《投信を知る》(3)〈世界株式投資の成功のカギ〉長期継続投資の重要性 (3/4ページ)

 しかし、このような局面では資産の持つ本質的な価値から大きくかい離しているため、割安と感じた投資家は買入れを行い、ある時マーケットが大きく反転することがあります。個人の投資家はこのようなタイミングを瞬時にとらえるのは難しいため、パフォーマンスを下げないためにも長期保有によってこのような上昇を逃さないことが肝心です。「投資は忍耐」と言われますが、まさに長期継続投資の大切さを物語っているのです。

複利効果

 実は、長期継続投資によって得られるメリットはこれだけではありません。もうひとつ忘れてはいけない大事なポイントは「複利効果」です。複利とは、投資元本にその年の利益を加えたうえで、これを翌年の元本として運用することをいいます。前年に稼いだ利益に対しても利益が加算されるわけですから、まさに雪だるま式の構図になります。

 年率10%のリターンが安定して期待できる投資信託を2つのパターンで運用したとします。一つは毎年の利益を上乗せして運用した場合(複利)、もう一つは毎年の利益を取り崩して当初の元本だけを運用した場合(単利)です。

 上記の例で20年後のパフォーマンスを計算すると、単利での累積リターンは200%であるのに対し、複利では約573%と非常に大きな差が生じます。リターンを引き出すことなく再投資をすることで、投資効果を最大限享受できるのです。

毎月分配型の問題点

 しかし、残念なことに日本には「毎月分配型」と呼ばれる複利効果が剥落する投資信託が散見されます。投資信託協会によると、毎月分配型投資信託の残高(17年8月時点)は約32兆円と国内の公募投資信託の残高約90兆円のうち、全体の約36%を占めています。分配金を毎月必要としないお客さまにおいてものみに焦点があたり、年金の付加的な要素として選好されました。

できるだけ分配頻度の低い投信を

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