マスタード市場、新たな火種 米調味料大手、ブランド買収でハインツに挑戦 (1/3ページ)

 米調味料大手マコーミックは英レキットベンキーザー・グループの食品事業買収で獲得する「フレンチマスタード」ブランドを武器に、グローバルに事業展開する米食品メーカー、クラフト・ハインツに直接対決を挑もうとしている。

 ◆狙うはシェア1位

 マコーミックが参入する米国のマスタード市場は近年、競争が激化している。ケチャップで有名なクラフト・ハインツは新たにイエローマスタードで攻勢を掛け、市場シェアを拡大している。マコーミックは米国では「グリルメイツ」や「オールドベイ」などのシーズニングで知られている。

 顧客獲得をめぐり各社がしのぎを削る食品業界において、マコーミックとクラフト・ハインツの対決は新たな火種となる。クラフト・ハインツを含め米加工食品大手の売り上げは伸び悩み、国内でのシェア争いを続けるか、海外市場へ進出するか、各社は決断を迫られている。

 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ケン・シア氏は「フレンチマスタードの高額な買収価格(42億ドル=約4730億円)を正当化するため、マコーミックは新商品を立て続けに発表する公算が大きい。同社は技術革新で競争を拡大するだろう。レキットの食品事業を買収したのは同社が業界のリーダーだからだ」と説明した。

 フレンチマスタード以外にも全米トップの売り上げを誇るホットソースブランド「フランクス・レッドホットソース」もマコーミックの商品ラインアップに加わる。同社はこの分野でも世界シェアトップを狙う。

 一方、今回の買収は食品部門買収としては高すぎるとの懸念もある。18日の買収発表後、マコーミック株は2014年以来の取引時間中の最安値を記録した。

 予想を上回る高額の買収価格をめぐり、同社の新製品戦略に対する圧力が高まっている。

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