高齢化は金利急上昇招くのか (1/2ページ)

公園でカードゲームを楽しむ中国の高齢女性たち(ブルームバーグ)
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 中国や欧州の人口高齢化は、高齢者と若者の対立のきっかけとなり得る金利の急上昇を誘発し、世界経済を一変させそうだ-。

 英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのチャールズ・グッドハート教授と米銀モルガン・スタンレーの元エコノミスト、マノジュ・プラダン氏は、国際決済銀行が新たに発表した報告書の中で、このような見解を述べた。

 両氏は、高齢化は成長を鈍化させて金利を引き下げるという、これまでの定説に異を唱える。これは、インフレ調整後の実質利回りは本質的に潜在成長率と連動すると予想する米連邦準備制度理事会(FRB)のモデルと対照を成すものだ。

 グッドハート氏とプラダン氏は「人口統計学上のスイートスポット(人口に占める生産年齢の比率が多く経済が最も成長する時期)は既に過ぎており、均衡実質金利とインフレ率の下落はおそらく既に止まっている」と指摘する。両氏によると、アジアをはじめとした新興市場からの約30年にわたる新規労働力の流入は物価低迷のおかげで債券投資家にリターンを生み出してきたが、こうした状況は今、逆転。高齢化は貯蓄率の低下をもたらし、需要が低調な時期には落ち込みがちな投資支出の減少を相殺する可能性があるという。

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