オバマ氏講演、荒稼ぎに賛否 ウォール街では4500万円 (1/2ページ)

9月20日、ニューヨークで講演するオバマ前米大統領(AP)
9月20日、ニューヨークで講演するオバマ前米大統領(AP)【拡大】

 ヒラリー・クリントン氏は政権を去った後に米ウォール街で講演したことについて、判断を誤ったとの考えを示している。昨年の大統領選を振り返り、9月に米国で発売された回顧録「What Happened (仮訳:何が起きたのか)」で、同氏は謝礼を受け取ったことで金融機関の側に立っているとの印象を抱かせたと記した。

 だが、クリントン氏の元上司はそうした懸念は抱いていないようだ。8月にオバマ前大統領は信託銀行ノーザン・トラストから約40万ドル(約4500万円)を受け取り、同行の顧客向けに講演したと、関係者が明らかにした。また先週には世界有数のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社カーライル・グループで、ホワイトハウスで過ごした日々について講演したと出席者2人が述べた。9月末には投資銀行キャンター・フィッツジェラルド主催のヘルスケア会議で基調講演を行った。

 オバマ氏はホワイトハウスを去ってから1年を待たずにウォール街に姿を現した。歴代の大統領がたどった、実入りの良い道を同氏も歩んでいる。もう大統領に立候補することはできないが、オバマ氏の言動は企業寄りの姿勢をめぐって二分された民主党で引き続き強い影響力を持つ。こうした金融機関での多額の謝礼付き講演は、クリントン氏と同じ轍(てつ)を踏まないでほしいと願う人を失望させる可能性がある。

オバマ氏が200万ドル寄付できたのも「講演の謝礼があったから」