【専欄】中国は「大国」から「強国」へ 元滋賀県立大学教授・荒井利明 (1/2ページ)

 18日から始まる中国共産党の第19回大会に関して、新しい最高指導部に誰が加わるか、習近平の思想が党規約にどのように位置付けられるか-が盛んに議論されてきた。だが、大会冒頭に習近平が行う政治報告も中国の今後の行方を知るうえで極めて重要である。

 江沢民時代以降、党大会開催の数カ月前に中央と地方の指導者を集めた会議で、総書記が政治報告の基調となる演説を行うのが慣例になっている。今年も7月26日に習近平が「重要演説」をしており、党内ではそれ以降、「7.26重要演説の精神」の学習と宣伝が集中的に行われている。

 習近平はこの演説で、2012年秋に開かれた前回党大会以来の「並々ならぬ5年間」に「歴史的変革」が行われ、中国は発展の「新たな歴史の出発点」に立ち、中国の特色ある社会主義は「新たな発展段階」に入ったと強調している。その新しさに関連して習近平は、中華民族は近、現代において、「立ち上がる」段階から「豊かになる」段階、そして「強くなる」段階へと飛躍してきたと語っている。3段階論である。

 党機関紙「人民日報」に掲載された論文は、この習近平演説を解説して、中国は「大から強」への歴史的転換点にあり、「強国」への道を歩みつつあると指摘し、決して容易なことではないが、「中国は必ず強くなる」と述べている。

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