セキュリティー技術者育成、園田道夫さんに聞く 若手の力結集で日本にチャンス 独自ソフト開発へ (2/3ページ)

インタビューに答える情報セキュリティー対策の専門家、園田道夫さん
インタビューに答える情報セキュリティー対策の専門家、園田道夫さん【拡大】

 若者にポテンシャル

 --何が目的だったのか

 「日本は専門家が非常に少なかったので、いい人材を発掘することだった。その後に始めたセキュリティー技術の競技会『セクコン』などで頭角を現す人は、ものすごい何かを持っており、リアルな現場でも重要な役割を果たせる。米国では世界的に有名な『デフコン』という大会が、軍による人材採用の場となっている。日本でもイベントのスポンサー企業に、参加者の若者が就職するようになった」

 --手応えは

 「参加者から技術者や研究者が多く出ている。イベントで知り合った仲間でセキュリティーのベンチャー企業を設立した例もある。興味を持つ学生が年々増えており、本当にやって良かったと思う」

 --今春に始めた新事業は、これまでのものと少し違う

 「25歳以下を対象に受講者を公募したところ、約8倍の競争率となり、10歳の小学生、14歳の中学生を含む47人が選ばれた。1年かけて新しいセキュリティー技術の『発明』に取り組む。対策ソフトでもいいし、研究でもサービスのアイデアでもいい。1年間、5回の合宿とネット上の遠隔指導をやって進める。世界でも類を見ない企画だ」

 --日本の若者、子供の実力は

 「イベントの参加者を見ると、すごくポテンシャルを感じる。東京だけでなく、地方にもいる。米国などと比べると層は薄いが、こちらが工夫すればもっと出てくるかもしれない」

指導者不足が深刻