グーグル、有料購読記事の無料化終了 メディアの批判でルール廃止

米カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社前の通りを歩く男性。グーグルは有料購読記事の無料化を終了した(ブルームバーグ)
米カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社前の通りを歩く男性。グーグルは有料購読記事の無料化を終了した(ブルームバーグ)【拡大】

 米アルファベット傘下のグーグルは2日、新聞などの有料ニュースサイトの記事を1日当たり3本無料で読めるようにしないと検索結果の表示順位を下げる方針を終了すると発表した。メディアから批判の多かった従来のルールを廃止し、そうしたサイトに有料の購読者を呼び込む新たな手段を提供する取り組みを開始する。オンラインニュースの主要な牽引(けんいん)役である米フェイスブックも同様の措置に踏み切っている。

 グーグルが廃止を決定したプログラム「ファースト・クリック・フリー」はメディアが有料記事を一部無料で閲覧できるようにすることに合意すれば、その記事を検索結果の上位に掲載するというもの。今後は同社の検索エンジンを通じて何本の記事を無料で提供するかはメディア次第とし、無料のコンテンツが全くかほとんどない場合も検索結果の表示順位を下げることはしないという。

 グーグルの今回の動きについて、米ニューズ・コープのトムソン最高経営責任者(CEO)は「明快で実行可能な購読モデルの策定の支援により、コンテンツのエコシステムを根本的に変えるものだ」として歓迎している。

 2年前には欧州連合(EU)の反トラスト当局へのニューズの訴えをめぐり、両社は対立。グーグルは他の複数のメディアとも係争問題を抱えていた。

 グーグルは新たな収入分配条件についてメディア側とまだ合意していないが、グーグルのニュース担当バイスプレジデント、リチャード・ジングラス氏は「極めて寛大なモデルになる」と説明した。

 グーグルはオンラインでの新たな支払い手段のほか、新規読者に狙いを定め、既存の購読者向けにグーグル・ニュース内の機能をカスタマイズする方法を各社に提供していくという。(ブルームバーグ Mark Bergen)

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