グーグル、まれにみる勝利 ビジネスソフトでMSから大口顧客奪取 (1/2ページ)

米カリフォルニア州にあるグーグルの本社(AP)
米カリフォルニア州にあるグーグルの本社(AP)【拡大】

 米調査会社ニールセンのキム・アンステット最高情報責任者(CIO)は数カ月前、ある異例の決断をした。従業員5万6000人がオフィスで使用するビジネスソフトウエアを、マイクロソフト・オフィスの「ワード」や「エクセル」から、グーグルの「ドキュメント」や「スプレッドシート」に入れ替えたのだ。

 今回の移行は米アルファベット傘下のグーグルにとって、長年にわたり業界トップを走り続けるマイクロソフトとの苦しい戦いの中、まれにみる勝利だ。米調査会社ガートナーによれば、ビジネス向けクラウド型グループウエア部門でグーグルのGスイートは業界2位。1位のマイクロソフトとの差は大きく、市場シェアはグーグルの約4倍に上る。グーグルはクラウド部門を大きな収入源に転換させるという同部門責任者、ダイアン・グリーン氏の取り組みを受け、積極的に顧客を勧誘している。

 従業員の若さは移行のハードルを下げる。ニールセンの従業員の約60%はGメールやグーグル・ドキュメントをよく知る35歳以下で、この点が有料版への移行を取締役会に認めさせる決め手となった。

 グーグルはビジネスソフトウエアの売上高を公表していないが、Gスイート部門を率いるプラバッカー・ラガバン氏は、同部門の有料顧客数は1月には300万人超だったが、7月には350万人超に増加したと述べた。

一方、アルファベットは