買いポジション売却の好機 原油買越残高が高水準

 原油価格上昇を見込む買い越しが優勢となる中、価格は大幅に上昇し7~9月期(第3四半期)を終えた。世界の需要が改善しつつある兆しから、ヘッジファンドによる北海ブレント原油値上がりを見込む買越残高は過去最高水準に達し、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の買越残高も5週間ぶりの高水準となった。

 ただ、石油精製会社は定期修理のため製油所の操業を停止し始めたのに加え、自動車の走行台数も減少しており、買いポジションを売却して利益を得る動きが出そうだ。

 エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「買越残高の増加が買いポジションの売却につながるのは間違いない」と指摘。「需要が改善しつつあるとの見方が、始まりつつある需要後退期に持続するかどうかが問題だ」と述べた。

 米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドによるWTIの買越残高は9月26日終了週に21%増加し25万1788枚。売りポジションが17%減少する一方、買いポジションは約6%増えた。

 ICEフューチャーズ・ヨーロッパによれば、世界指標であるブレント原油の買越残高は9.4%増え50万8645枚と、2011年以降で最高となった。(ブルームバーグ Carlos Caminada)

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