ベトナム、新歴史博物館建設が足踏み 予算措置なく着工21年以降に (1/2ページ)

ベトナム最大都市ホーチミンの博物館にある「建国の父」ホー・チ・ミンの記念像(ブルームバーグ)
ベトナム最大都市ホーチミンの博物館にある「建国の父」ホー・チ・ミンの記念像(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナムは、新しい国立歴史博物館の建設計画が足踏みしている。同国の建設省は、博物館の着工が早くとも2021年になるとの見通しを示した。総工費11兆3000億ドン(約565億円)の同計画は、06年にグエン・タン・ズン前首相の承認を得ていたが、グエン・スアン・フック首相が慎重姿勢を示している。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 今年7月、建設省はフック首相に対し、新博物館の建設計画に関する委員会を開き、15年に同首相(当時は副首相)が決定した予算措置を実行に移す旨を関連省庁に指示するよう、意見書を提出していた。

 同計画については、フック首相が15年8月、資金難を理由に慎重な姿勢が必要だとの認識を示した。この際に同首相は、建設省などに15年から20年にかけて調査と建設に向けた下準備を行うよう指示するとともに、計画投資省に対して同計画を16~20年の中期投資計画に盛り込んで必要な予算措置を講じるよう求めていた。

 ただし、この予算措置は現在まで講じられていないため、委員会に予算がなく、契約ずみの業者に対しても支払いが行えない状況になっているという。計画の担当者は「工事開始を求めているわけではない。着工は経済状況の改善が見込まれる21年になるだろう」と述べ、当面は展示物の収集を含む準備に専念する意向を示している。

厳しい財政事情、建設計画の再考求める意見も