自社ブランドで顧客の気まぐれに即応 (2/2ページ)

ザランドのロゴが入った箱(ブルームバーグ)
ザランドのロゴが入った箱(ブルームバーグ)【拡大】

 アマゾンに対抗するため技術や物流への投資拡大が響き、ザランドの利益率は低迷している。こうした状況を打開するため、同社は小規模な競合、英ブーフーの手法にあやかりたい意向だ。ほぼ自社ブランドのみを販売しているブーフーは、欧州4大オンライン事業者の中で最も高い利益率を上げている。

 消費者行動を数字に置き換えたデータを活用し、自国に近い場所で生産することで、新手の小売業者らは最速の巨大ファッション企業さえも打ち負かすようになった。ブーフーは半分以上の製品を英国内で生産することにより、デザインから販売まで数週間という速さを実現。商品入れ替えの速さで有名なザラに対抗している。

 ザランドにとって、自社ブランドの立ち上げは当初、手頃なパンプスなどを提供し、製品ラインの隙間を埋めることが目的だった。だが現在、同社の自社ブランド事業は500人の従業員を抱え、年間2万点を量産するまでに拡大している。独経営コンサルティング会社ローランド・ベルガーの小売りコンサルタント、リチャード・フェデロフスキー氏は「ファッションがかつてないほどデータ主導型になった今、オンライン業者は時代の先端を行っているのかもしれない」と話す。(ブルームバーグ Richard Weiss)