アベノミクス高値更新あと177円 連休明け以降 株価「2万1000円」予想も 懸念材料は北ミサイル (1/2ページ)

 連休明け10日以降の東京株式市場では、日経平均株価が安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」のもとでの高値(終値では平成27年6月24日の2万0868円03銭)を更新するかどうかが注目される。米国株が過去最高値圏にあり、円相場も最近は1ドル=112~113円台で落ち着いており、市場関係者からは2万1千円近くまで上がる可能性があるとの声もある。(森田晶宏)

 平均株価は、6日の終値が前日比62円15銭高の2万0690円71銭と、アベノミクス高値の更新まであと177円あまりに迫った。6日は今年初めての5営業日続伸となるなど、強気の相場展開が続いている。

 足元の株高の背景にあるのが、米国株高と安定した円相場だ。6日のダウ工業株30種平均は小幅ながら8営業日ぶりに下落したが、ハイテク株主体のナスダック総合指数は6営業日連続で最高値を更新。6日の円相場は9月の米雇用統計の発表などを踏まえながら1ドル=112円台半ば~113円台半ばで推移した。

 みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「最近発表された米経済指標は軒並み良好で、米税制改革が前進するとの期待もあり、米国株が上昇している。円相場も安定して推移している」と指摘。その上で、連休明けの週(10~13日)に平均株価は「アベノミクス高値を更新して2万1千円近くまで上がる可能性がある」との見方だ。

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