カタルーニャ大手銀が本社移転準備 顧客の預金引き揚げを懸念 (1/2ページ)

バルセロナ市内にあるカイシャバンクの店舗。同行はバレアレス諸島に登記上の本部を移すことを検討する=5日(ブルームバーグ)
バルセロナ市内にあるカイシャバンクの店舗。同行はバレアレス諸島に登記上の本部を移すことを検討する=5日(ブルームバーグ)【拡大】

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の大手銀行が政治的に不安定な同地域からの本社移転を準備している。カタルーニャ州がスペインからの独立を宣言する場合、顧客は資金引き揚げに動く姿勢を見せているためだ。

 サバデル銀行は5日遅く、本社をバレンシア州アリカンテ県に移転することを確認した。関係者によると、カイシャバンクは6日、バレアレス諸島に登記上の本部を移すことを検討するため取締役会を開く。ブルームバーグ・ニュースは取締役会に関して取材を試みたが同行のコメントは得られていない。

 両行は長年、事業拡大の中でカタルーニャ州に本拠を置く政治的リスクの軽減を目指してきたが、スペインからの独立の賛否を問う1日の住民投票を受けた大混乱に再び巻き込まれている。投資コンサルティング会社ムルタ・パウシスの創業者、セサル・モリナス氏は「政治状況が銀行の頭痛の種だ」と述べ、「彼らはマドリードの顧客からカタルーニャの銀行だとみられたくはない一方で、バルセロナの顧客からスペインの銀行だと受け止められたくもない。薄氷を踏んでいる」と指摘した。

 一方、カタルーニャ自治州独立運動の最も強力な市民団体の指導者は、同州議会が予定通り9日に審議すると表明した。審議差し止めを命じたスペイン憲法裁判所を無視する。

独立派の中でも意見が割れる来週の「独立宣言」