アマゾン、米で新配送サービス開始 全行程を自社管理し遅延リスク低減 (1/2ページ)

アマゾンの配送センターで働く女性。同社は新配送サービスを米国内で試験的に導入した=米ウィスコンシン州ケノーシャ(ブルームバーグ)
アマゾンの配送センターで働く女性。同社は新配送サービスを米国内で試験的に導入した=米ウィスコンシン州ケノーシャ(ブルームバーグ)【拡大】

 米インターネット通販大手アマゾン・コムが新たな配送サービスを米国内で試験的に開始したことが、6日までに分かった。「セラーフレックス」と呼ばれる新配送サービスは、出店企業の倉庫から顧客の自宅に配送するまでの作業についてもアマゾンが管理を行うというもの。こうした業務はこれまでユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)やフェデックスなどの運送大手が担っていた。アマゾンは新配送サービスの導入で、より多くの商品を2日以内に無料配送できるようにするのが狙いだ。

 在庫とコスト圧縮

 セラーフレックスでは、UPSやフェデックスといった配送事業者の利用は引き続き可能となるが、配送方法の決定については出店企業任せにせずアマゾンが管理の責任を持つという。

 アマゾンは新配送サービスの導入に伴い、数量割引によるコスト削減を見込めるほか、出店企業の倉庫に商品を保管することで自社倉庫の在庫積み上がりも回避できるようになる。UPSの広報担当、スティーブ・ゴート氏は「アマゾンは当社の重要な顧客だ。今後、一層の関係の発展を期待する」と述べた。

 関係者によれば、アマゾンは2年前にセラーフレックスをインドで開始、いずれ全米で展開できるよう徐々に出品企業向けのマーケティングを進めてきたという。同社は今年、西海岸でこのサービスを試験的に開始、2018年に広範な地域で展開する計画だ。

 アマゾンは昨年、「セラー・フルフィルド・プライム」というサービスを導入した。同サービスは、アマゾンの倉庫に商品を保管しない出店企業も、2日以内に無料で配送することを意味する「プライム」マークを表示できるというもの。出店企業はアマゾンの配送基準の達成が可能であると証明する必要があり、大半の企業はUPSやフェデックスを配送業者に指定していた。

既存網からの脱却を決意