インドネシア、パーム油生産の首位維持へ 生産性向上で20年4200万トン

インドネシア北西部リアウ州の農園でアブラヤシの実を収穫する男性(ブルームバーグ)
インドネシア北西部リアウ州の農園でアブラヤシの実を収穫する男性(ブルームバーグ)【拡大】

 インドネシアは、アブラヤシの実を原料とするパーム油の増産を図る。インドネシア・パーム油業界連盟のジョコ・スプリヨノ会長が、2020年までに年4200万トンの生産を目指すと言明した。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。

 同国はパーム油生産で世界首位だ。16年の生産量は3600万トンと世界生産量の55%を占め、年間輸出量の2700万トン、輸出額の186億ドル(約2兆940億円)もともに世界一だった。年間生産量の2位はマレーシアで2100万トン、3位がタイで220万トンだった。

 ジョコ会長は、世界首位の座を守るためにはさらなる増産が必要だとし「世界のパーム油市場のリーダーとして、今後も生産増強に注力する。農園の拡大や新規開発ではなく、既存農園の生産性向上で増産を図りたい」と述べた。

 インドネシアのパーム油生産の構成比は、国営農園が7%、民間の大規模農園が53%、小規模農園が40%となっている。ジョコ会長は小規模農園の生産性が企業などの運営する大規模農園の半分から3分の1程度しかないとし、政府との連携による小規模農園の生産性向上で増産目標を達成できるとの認識を示した。

 インドネシア政府は現在、環境への配慮を理由に大規模農園の新規開発を一時停止している。ジョコ会長は「森林保護のため、一時停止措置は支持する。ただし、停止中でも産業の成長は継続しなくてはならない」と述べた。(シンガポール支局)