小池氏が首相を目指したくない理由に挙げた過剰な「国会ファースト」とは… (1/3ページ)

街頭演説を行う希望の党の小池百合子代表=10月10日、東京都豊島区(宮崎瑞穂撮影)
街頭演説を行う希望の党の小池百合子代表=10月10日、東京都豊島区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 衆院選は10日公示され、希望の党代表の小池百合子東京都知事(65)は公言していた通り出馬しなかった。これで22日投開票の結果、政権交代という目標をかなえても自身は首相になることができない。なぜ小池氏は今回、日本のトップを目指さなかったのか。色々な打算があろうが、小池氏が理由として挙げたのは、首相が長時間にわたり答弁に縛り付けられる日本特有の国会慣習だった。

 「出馬はしないと言っている理由は、日本の国政があまりにも遅いから。その中の1人に入っても意味はない」

 「国会開会中のうちの半分くらい一国の首相が午前9時から午後5時まで国会にじっと座っている。喜ぶのは日本をライバル視している国で、『どうぞ熟議の国会を続けてください』と言うでしょうね」

 小池氏は10月2日の産経新聞のインタビューで、首相が国会審議に出席する時間が長いことに疑問を投げかけた。「ユリノミクス」と称する経済政策の具体策や財源など小池氏の主張は判然としないことだらけだが、国会をめぐる問題提起はとても重要だ。

 安倍晋三首相(63)は今年の通常国会(1~6月の150日間)に衆参両院で延べ55日も出席した。加計学園問題などをめぐり野党が執拗に出席を求めたという要因が大きい。閉会後も、衆参両院の予算委員会の閉会中審査に1日ずつ出席した。

 昨年の秋の臨時国会(9~12月の83日間)は延べ40日。首相はこの1年で延べ100日も国会にいたことになる。

 衆参両院によると、諸外国の首脳については正式な統計を取っていないそうだ。ただ、政策提言機関「日本アカデメイア」が平成24年にまとめた提言書によると、旧民主党政権下の平成23年の首相の国会出席は127日に及んだのに対し、フランスの首相の議会での発言日数は12日、英首相は36日、ドイツ首相は11日にすぎなかった。

なぜ、日本は出席日数が突出して多いのか