国内銀行の9月貸出残高3・0%増 プラスは6年連続

 日銀が12日発表した9月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は前年同月比3・0%増の449兆3893億円だった。前年を上回ったのは6年(72カ月)連続。貸家業向けの融資(アパートローン)が堅調だったことに加え、企業の合併・買収(M&A)向けの貸出が伸びた。

 大手銀行などの「都銀等」は2・3%増の210兆5675億円となった。地方銀行と第二地方銀行の合計は3・6%増の238兆8218億円だった。

 都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は、4・5%増の685兆584億円だった。法人、個人いずれも増加傾向にあるという。