【北朝鮮拉致】安倍晋三首相が呼びかけ 米大統領が拉致被害者家族と面会へ トランプ氏「オレも全力尽くす」と快諾

演説会で有権者に支持を訴える自民党総裁の安倍首相=12日午前、新潟県新発田市
演説会で有権者に支持を訴える自民党総裁の安倍首相=12日午前、新潟県新発田市【拡大】

 11月に来日するトランプ米大統領が、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)ら拉致被害者家族と面会する意向であることが12日、分かった。安倍晋三首相が同日、新潟県新発田市で行った演説の中で明らかにした。トランプ氏と拉致被害者家族の面会に関する安倍首相の発言は次の通り。

 新潟といえば、横田めぐみさんを思い出す。13歳の時に北朝鮮に拉致された。ほんとにひどい話だ。お母さんの早紀江さん、お父さんの滋さんは「自分たちは、だんだん年を取った。何とかしてよ、安倍さん」。その思いに私は答えていかなければいけない。このお父さん、お母さんが、しっかりとめぐみさんを抱きしめる日がやってくるまで、私の任務は終わらない。この決意で全力を尽くしていく。

 昨年、ニューヨークでトランプ大統領とお目にかかったときも、そしてこの今年の2月、フロリダでトランプ大統領とゆっくり話をさせていただいたときも、めぐみさんのことも、そして拉致問題についてもお話をした。

 「シンゾー、それひどいな」。トランプ大統領はこう言ってました。そして先般のニューヨークにおける国連総会のアメリカ大統領の演説。アメリカ大統領の国連総会における演説は世界中が注目します。その場でめぐみさんについて触れてくれました。本当にうれしかった。その後、トランプ大統領と行った首脳会談で、私は「大統領、ぜひ11月に日本を訪問した際には、めぐみさんのご両親、拉致被害者のご家族に会う時間をとってください。会ってください」。こうお願いをしましたら、その場で「分かった、シンゾー。その皆さんと会うよ。ほんとにひどい話だ。日本の拉致被害者救出をするために、オレも全力尽くしていくよ」。こう約束をしてくれました。