ユネスコ事務局長 米脱退は「非常に遺憾」と声明

 【パリ=三井美奈】国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は12日、米国のユネスコ脱退表明について、「非常に遺憾」だとする声明を発表した。

 声明は「ユネスコと米国は互いに重要な存在。過激主義やテロの台頭で、人種差別や反ユダヤ主義に対する長期的な対応が必要とされるいま、その重要性はより強まっている」と指摘。ユネスコはホロコースト(ユダヤ人虐殺)をめぐる教育活動や、反ユダヤ主義との闘いで積極的な役割を果たしてきたと強調した。

 米国は2011年、ユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに抗議し、分担金の拠出を停止した。