FOMC議事録 低インフレの理由解明、手掛かり探す姿浮き彫り

 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、米連邦準備制度理事会(FRB)が極めて低いインフレが続く理由を解明しようと格闘しながら、経済の底堅さが今年3回目の利上げの計画を支える手掛かりを探す姿が浮き彫りになった。

 米国の金融状況は依然として緩和的で、経済は少なくとも今後2年は2%超の成長が見込まれており、失業率は先月2001年以来の低水準の4.2%を付けた。それにもかかわらずインフレ率は8月に前年同月比で1.4%上昇にとどまった。金融当局も含めエコノミストらはインフレが当面、抑制された状況が続くと予想しているが、理由については確信が持てない。過去5年間の大半の期間にわたり2%のインフレ目標に届いていない。

 企業の価格設定に対する技術の影響や政府の政策による医療コストへの圧力、捉えにくい「共通のグローバル要因」など可能性のある説明が挙げられた。

 年内のFOMCは10月31日、11月1日と12月12、13日の2回予定されている。当局者の間では労働市場の改善に伴い物価が上昇すると予想するモデルに何らかの欠陥があるのではないかとの不安もあるものの、主要政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の先物取引の水準は、金融市場が年内の追加利上げの確率を77%程度織り込んだことを示している。

 TDセキュリティーズの米国担当チーフマクロストラテジスト、マイケル・ハンソン氏は「年内のもう1回の利上げを覆すには弱めの経済データを当局者の大多数がなお必要としていることをこの議事録は示唆している」と分析した。(ブルームバーグ Craig Torres)

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