自民・安倍晋三総裁演説詳報 「国民の平和な暮らしを守り抜けるのは自民党と公明党」 (1/7ページ)

街頭演説する自民党総裁の安倍首相=15日午後、札幌市
街頭演説する自民党総裁の安倍首相=15日午後、札幌市【拡大】

 衆院選は15日、期間中唯一の日曜日を迎え、与野党党首が各地の繁華街などで支持を訴えた。自民党総裁の安倍晋三首相はこの日、札幌市内3カ所目となる東区役所前で街頭演説を行い、「少子化を乗り越え、子供たちの未来を切り拓くため、子供たちに、子育て世代に思い切って投資をする」と訴えた。詳報は次の通り。

 

 皆さん、こんにちは。安倍晋三です。寒い中、街頭に足を運んでいただき、ありがとうございます。この選挙厳しい戦いであります。昨日(J1リーグで)コンサドーレ札幌が勝ちましたね。3対0。でも、この選挙はそういうわけにはいきません。厳しい厳しい戦いです。皆さんのお力を結集していただきますよう、お願い申し上げます。

 皆さん、この選挙は、北朝鮮の脅威に対して、いかにして国民の命と幸せな暮らしを守り抜くのか、それを問う選挙です。そして、少子化をいかにして乗り越え、子供たちの未来を切り拓いていくか、それを問う選挙です。

 先般、新潟で街頭演説をしていた際、聴衆の方から「この地域は(拉致被害者の)横田めぐみさんが学校に通っていた地域なんですよ。何とか日本に返してあげてください」。こう言われました。お母さんの早紀江さんもお父さんの滋さんもだんだん年を召され、お元気なうちに娘さんを抱きしめさせてあげたい。決意を新たにしました。

 アメリカのトランプ大統領と会談を行った際に、この問題についても、よく話をしました。そのあと、国連で、世界が最も注目するアメリカの大統領演説で、アメリカの大統領として初めてこの問題について触れ、めぐみさんについても触れてくれました。私はうれしかった。

 そのあと首脳会談を行い、お礼を言い、「11月に訪日をする際は、めぐみさんのご両親、そして被害者のご家族と会ってもらえないか」。そうお願いをしました。トランプ大統領は「シンゾー、分かった。ひどい話だ。会うよ。この問題を解決をするために私も協力するよ」。こう約束をしてくれました。拉致問題はもちろん、核問題、サイル問題を解決していくためにも国際社会で連携をしていかなければなりません。