立憲民主・枝野幸男代表演説詳報 「党を立ち上げるには迷いもあったが…」 (7/9ページ)

南海堺東駅前で街頭演説する立憲民主党の枝野幸男代表=15日午後、堺市堺区(沢野貴信撮影)
南海堺東駅前で街頭演説する立憲民主党の枝野幸男代表=15日午後、堺市堺区(沢野貴信撮影)【拡大】

  • 有権者と握手して支持を訴える立憲民主党の枝野幸男代表=15日午後、堺市堺区の南海堺東駅前(沢野貴信撮影)

 この必要なところ、本来高く給料を払うべきところにしっかりと公のお金、回しましょうよ。

 時代遅れの大型公共事業にカネ使うよりも、こうした人の賃金に限られたお金回したほうが、もともと低所得ですから、給料が増えた分は、消費に回るんです。そして、そうした仕事、もっともっと人が集まってくるならば、需要はあるんですから職場の数も広がっていくんです。そして、老後の安心や子育ての安心につながるんです。一石二鳥、三鳥じゃないですか。

こういう暮らしの足元にしっかりとお金を回して社会を下から支えて押し上げる、これが私たちの掲げる新しい時代の社会政策、経済政策だということを、ぜひ皆さんに強くお訴えをさせていただきたいと思っております。

 暮らしの足元に光が当たらず、上からの経済政策、社会政策になっているのは、政治が「上から」になっているから。

 安全保障法制の話は、(先立って演説した立候補者らの)皆さんがされたと思います。何よりも、私は、おかしいのは、まさにわが党の党名、「立憲主義」というものを理解しない政治がまかり通っているということです。

 安倍さんが総理大臣としての権限を持っているのはなぜですか。国会議員が法律を作るという権限を持っているのはなぜですか。安倍さんは、選挙に勝ったからだと勘違いしています。選挙に勝ったからというのは、半分でしかありません。憲法で決められたルールに基づいて選挙で勝ったから総理大臣なんです。

 そして、その憲法には、総理大臣は何でも好き勝手やっていい、なんて書いてありません。憲法で決められた枠の中で権限は使いなさい、と。その権限を委ねられているに過ぎない。これが立憲主義なんです。近代国家では当たり前の大前提なんです。この立憲主義をわきまえない権力は、18世紀、19世紀の権力ですよ。

 安倍さんは勘違いをしている。だから勝手に解釈を変える。

 しかも、集団的自衛権は行使しない、できない。アメリカから押し付けられたわけじゃないですよ。野党から言われて渋々決めたルールじゃないですよ。歴代自民党政権自ら決めて、そして「集団的自衛権を使うときには憲法を変えないとできないんだ」と、自分たちで言い続けた自分たちを縛るルールなのに、勝手に変えてしまう。こんなルールなき権力は許してはならない。まっとうな政治、立憲主義を私たちは取り戻していきたい。そう思っています。