共産・志位和夫委員長演説詳報 「軍ではなくて平和外交の力で解決する日本をつくろう」 (6/6ページ)

街頭演説をする、日本共産党の志位和夫委員長=15日、大阪市中央区(門井聡撮影)
街頭演説をする、日本共産党の志位和夫委員長=15日、大阪市中央区(門井聡撮影)【拡大】

 外交、経済、原発、憲法、核兵器、私たちの立場を話した。これを進める力はどこにあるか。市民と野党の共闘にこそ、その力があることを訴えたい。今度の選挙、メディアは「3極対決」と言っているが、討論会に出ると、3つに分類されて、私が3番目に顔が出てくる。これは違う。「3極ではない。2極対決だ」というのが私たちの考え方だ。だって自民党と希望の党は違いがないではないか。

 自民党の補完勢力であることは明らかではないか。ですから、今度の選挙は3極ではなく、2極対決だ。自民公明とその補完勢力VS市民と野党の共闘。これこそが選挙の対決構図だ。

 この共闘、何としても成功させたいと願っている。この2年間、野党共闘に取り組んできた。昨年の参院選は、32の1人区すべてで野党統一候補を実現し、11で勝利した。新潟県知事選挙でも勝ったではないか。仙台市長選でも勝った。市民と野党が一つに力を合わせれば自民党を倒せる。

 しかし、総選挙直前あることが起きた。民進党が両院総会で、希望の党への合流を決めてしまった。私このニュースを聞いたときには、大変な困難がきたなと感じた。しかし、私たちは共闘を決してあきらめない。全国67の選挙区で私どもの候補を取り下げる決断をした。1年前、2年前から頑張ってきた人を取り下げるというのは私たちにとってつらいことだが、安倍政権を倒す、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻す、こういう大局に立ってそういうことを行ったことを評価していただけると幸いだ。

 どんな困難があっても、この市民と野党の共闘の道をブレずに断固として貫くのが共産党だ。この党を伸ばすことこそ、日本の政治を良くする一番の道がある。どうか比例には共産党と書いていただくことを広げてください。共産でもいい。志位和夫はダメです。政党名で書いてください。比例は共産という声を広げていただくことを心からお願いします。