WTO「1審」、日本に有利 韓国の水産物輸入規制で判定結果

 韓国が東京電力福島第1原発事故を理由に日本からの水産物輸入を規制しているのは不当だとして、日本政府が世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOから「1審」の判定結果が17日までに両国に届いた。判定は非公開だが、両国政府は日本に有利な内容だったと明らかにした。

 韓国の食品医薬品安全庁の柳永珍長官は17日の国会で、判定が「(韓国に)肯定的とはいえないものだ」と述べた。日本の水産庁幹部は17日「わが国の主張を踏まえた内容だった」と話した。韓国は原発事故を受け、青森など8県の水産物輸入を禁止している。(ソウル 共同)