米経済、全12地区で緩やかに拡大 FRB景況報告

 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、9月から10月上旬までの全米各地区連邦準備銀行の景況報告(ベージュブック)を公表し、経済活動が全12地区で緩やかに拡大したとの判断を示した。

 報告はFRBが10月31日~11月1日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。

 個人消費は緩やかに増加し、自動車販売や観光関連支出は多くの地区で増えた。FRBは年内にあと1回の追加利上げを検討しているが、判断材料の一つとなる物価に関して「上昇圧力は緩やかだ」と記した。小売価格の上昇も全体的に「わずかだ」とした。

 一方、労働市場は引き締まっており、「雇用主は技術を持った労働者を見つけるのが難しくなっている」と指摘した。特に建設や交通、製造業、医療分野で顕著だという。(共同)