■河野氏
党内で「次の総裁選に出る気だ」との声が出ているのが河野氏だ。8月の外相就任直後の記者会見で、総裁選出馬について「一歩一歩歩きながら考えていきたい」と否定しなかった。選挙戦では「動画メッセージ送付のお知らせ」と題したFAXを約40人の候補者に「頼まれていない」(関係者)のに一方的に送ったという。
河野氏が所属する麻生派は7月に党内第2派閥に躍進したが、麻生太郎副総理兼財務相の有力な後継者は見当たらない。急進的な改革志向で自民党の異端児といわれた河野氏が緊迫化する北朝鮮対応で成果を挙げれば、ポスト安倍が射程に入りそうだ。