野生動物保護に15億ドル拠出 中国の何巧女氏、個人的慈善事業で最大 (1/3ページ)

 野生動物を保護するための個人的な慈善事業活動としては最大規模とみられる15億ドル(約1700億円)を拠出するとの発表がモナコであった。人々を驚かせたのはその寄付金の大きさだけではない。その約束をしたのが米マイクロソフト共同創業者、ポール・アレン氏のような環境保護活動で欧米でよく知られた人物ではなく、中国の北京巧女公益基金会(BQF)を率いる何巧女氏だったからだ。

 ◆資産の3分の1投資

 ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、北京東方園林生態の会長でもある何氏の資産は現在約36億ドル。その3分の1余りを7年にわたり野生動物を守るために投じると何氏は表明した。

 野生のネコ科動物保護に取り組む団体「パンテラ」を設立し代表を務めるトム・カプラン氏は、野生動物保護の取り組みでは急展開が見られ、その中軸が中国だと話す。中国は「象や虎を保護していないとされ評判を落としたが、それをひっくり返したいと考えている」と指摘する。

 パンテラは何氏の野生動物保護活動で初の国際パートナーとなった。そのパートナーシップの一環としてBQFは中国のユキヒョウなどに関するプロジェクトに2000万ドルを投じると表明。事業予算が年1400万ドル前後のパンテラにとっては大きな資金だ。この分野においても中国のリーダーシップが目立つようになっており、BQFの拠出はネコ科動物の保護をめぐる状況を恒久的に変えることになる可能性があるとカプラン氏は考えている。「いつか、これが分岐点だったとみられることになるかもしれない」と言う。

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