【政権に求める経済政策】(下)「労働規制改革は宝の山」 大和総研チーフエコノミスト・熊谷亮丸氏 (1/2ページ)

インタビューに答える大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミスト=24日、東京・丸の内の大和証券(酒巻俊介撮影)
インタビューに答える大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミスト=24日、東京・丸の内の大和証券(酒巻俊介撮影)【拡大】

 --衆院選での各政党の論戦をどう評価するか

 「近視眼的な議論が多かった。消費税増税に関しては、増税凍結や延期を主張していた野党はその先の話をしていない。与党は相対的に責任のある政策を出したが、消去法で選ばれただけともいえる。大きな勢力を得た与党は目線を高くし、財政規律を維持しながら、中長期の持続可能な政策を打ち出してほしい」

 --安倍晋三政権にとって最大の課題は

 「労働市場改革は“宝の山”だ。特に解雇規制の緩和に切り込まない限り、賃上げや生産性向上の山を越えることはできない。罰則付きの残業上限が導入されると、日本人の所定外給与は8・5兆円減少する計算だ。改革を進め、労働生産性を上げないと、国民の所得は減ってしまう」

 --日銀の「異次元の金融緩和」はどうあるべきか

 「日銀は早く出口を見た方がいい。(1)国債買い入れの減額(2)長期金利の誘導目標の引き上げなど金利操作策の修正(3)マイナス金利解除(4)政策金利引き上げ-を進めるべきだ。金融市場を知り尽くした黒田東彦総裁が続投し、徐々に収束を図ることが望ましい。また、2%の物価上昇目標は中長期目標に変えるべきだ」