自販機にロボットまで登場 健康志向で進化する米のサラダ業界 (2/3ページ)

 イーツァは現在カリフォルニアで3店舗、ニューヨークで2店舗、ワシントンDCで2店舗を営業中だ。

▽専門のシェフが調理した地元野菜を自販機で

 イリノイ州シカゴでスタートした「ファーマーズ・フリッジ」は、いわゆるサラダの自動販売機を展開している。2013年にルーク・サンダース氏が創業、シカゴを中心に徐々にその設置場所を増やし、17年10月からは初のシカゴ以外の地区となるウィスコンシン州ミルウォーキーに進出した。10月末までに100カ所を超える見通しという。

新鮮なサラダがいつでも買えるファーマーズ・フリッジの自販機

新鮮なサラダがいつでも買えるファーマーズ・フリッジの自販機

 販売するのは機械(自販機)だが、調理を行うのは専門のシェフで、素材にもこだわっている。有機野菜や地元で採れた食材をできる限り使い、本社のキッチンで調理したものを、月曜日から金曜日まで冷蔵車で各自販機へ向けて運ぶ。自販機内の食品は、24時間から48時間で交換される。

 売れ残りの食品で問題なく食べられるものは、食糧配給所に寄付される。また容器は自販機の返却口に戻せば再利用される仕組みだ。

 自販機ではサラダ以外にも、朝食用のオートミール、果物やナッツ中心のスナック、飲料などが販売されており、価格は4~12ドルとなっている。

▽1000を超えるサラダを調理できるロボット

 また、アメリカでは、サラダを調理するロボット「サリー」が発表され、話題となっている。シリコンバレーを拠点とするチョウボティクス社が開発した同ロボットは、21種類の食材を組みわせて、1000を超えるサラダを調理可能だという。

サラダを調理するロボット「サリー」

サラダを調理するロボット「サリー」

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