与党圧勝で黒田総裁続投論 政府、後任人事の検討に着手 (1/2ページ)

金融政策決定会合後、記者会見する日銀の黒田東彦総裁=東京都中央区の日銀本店(佐藤徳昭撮影)
金融政策決定会合後、記者会見する日銀の黒田東彦総裁=東京都中央区の日銀本店(佐藤徳昭撮影)【拡大】

 衆院選での与党圧勝を受け、政府は日銀の黒田東彦総裁の後任人事の検討に入った。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の継続が国民から支持されたと判断。「異次元の金融緩和」を指揮してきた黒田氏の続投を軸に検討する。米国では、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長をめぐり、トランプ大統領が2日にジェローム・パウエル理事を指名する見通し。日米中央銀行のトップ人事は最終段階に入った。

 「安倍首相は(黒田総裁を)信頼している」(政府高官)

 金融政策に絡み、首相官邸が最も気にしているのは、景況感を左右する株価だ。2013年4月に異次元緩和が始まって以降、円相場は居心地のいい水準を保ってきた。日経平均株価は10月に史上初の16連騰を果たし、21年ぶりの高値の2万2000円台を回復した。

 黒田総裁の任期は来年4月まで。市場では、異次元緩和の継続を前提に、黒田氏再任や中曽宏副総裁の昇格を予想する声が上がる。

 SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは「政権と財務省は軽減税率の導入などをめぐって関係が悪化した。財務省出身者の総裁への起用は黒田氏を除けば、首相が難色を示す可能性がある」と指摘する。

FRBの次期議長はパウエル理事が指名される見通し