【専欄】“大型”だった大型連休 ノンフィクション作家・青樹明子 (1/2ページ)

 連休中見たものは? 「人」

 見た山はどんな山? 「人の山」

 どんな海を見た? 「人の海」

 ジョークのようだが、ジョークではない。中国人の連休とは、おおむねこんなものだが、今年はさらに拍車がかかった。国慶節と中秋節が重なり、8日間という史上最長の大型連休になったからである。

 国家旅游局が10月8日に発表した数字によると、連休中に中国国内を旅行した人は延べ7億500万人、国内の観光収入は5836億元(約10兆146億円)で、それぞれ前年比11.9%と13.9%の伸びである。1999年は2800万人だったのに比べ、20年足らずで約25倍に膨張した。

 国内の人気旅行先は北京、上海、深センで、10月2日午後1時、北京の故宮博物院では、ネット予約チケット8万枚が完売した。ネット販売が始まって以来のことだったという。党大会の影響もあり、いわゆる“紅色旅行”も人気を集めた。四川省にあるト小平や朱徳の旧居、巴山遊撃隊記念館などには約104万人が、江西省の革命聖地、井岡山には約10万人が訪れた。北京の“愛国基地”では国慶節前の一週間で、観光客がすでに80万人を突破したという。

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