豪華船上シアターでリピーター狙え (1/3ページ)

 カナダの人気サーカス劇団、シルク・ドゥ・ソレイユが最近、地中海のとある場所で、新たなオリジナルのショーを披露した。空飛ぶ自転車や電子ドラムのミュージシャン、シルクとハシゴにぶら下がる曲芸師も登場するこのショーは、今年6月に就航したイタリアのクルーズ大手MSCの豪華客船メラビリア号で、ディナーのオプションも付いた初の洋上公演として行われたものだ。

 来年10月に就航する乗客定員2908人のセレブリティ・エッジ号は、米オフ・ブロードウェーで話題を呼んだショー「クイーン・オブ・ザ・ナイト」の制作陣が手掛ける観客参加型ショーを呼び物にする予定だ。ディナーもショーの一環となっており、毎夜このショーが上演されるレストランは旧約聖書に登場する理想郷「エデンの園」をイメージして設計されている。

 ◆ブロードウェー張り

 豪華クルーズ船の大型化が進む中、多種多様なグループが娯楽を求めてクルーズ旅行を利用することから、客船における舞台芸術の世界が進化しつつある。競争の激しいクルーズ旅行業界にとっては、船内娯楽が新規顧客とリピート客の獲得に向けた鍵となるようだ。大手クルーズ船各社の幹部らは「驚くような趣向を求めている乗客は、極上のショーを堪能できるなら有料でも構わないとさえ考えるはずだ」とみており、船内娯楽を新たな収益源ととらえている。

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