漁船保険「戦乱特約」が急増 「ミサイルが落ちてからでは遅い」

 漁船保険の一種で、戦争や他国の攻撃などに備える「戦乱等特約」への加入が急増している。日本漁船保険組合(東京)によると、全国で昨年度に同種の保険に加入していたのは235隻だったが、本年度は10月30日現在で1630隻に上った。北朝鮮のミサイルが8、9月に上空を通過した北海道では特に増えており、漁業者の不安を反映している。

 戦乱等特約は船同士の衝突や火災など通常の漁船保険に追加で契約する。昨年度までは「特殊保険」と呼ばれ、有事の際の補償対象が船体に限られていた。本年度から乗組員の生命や積み荷も補償対象となった。

 北海道南部の渡島、檜山地方の漁協に所属する船では4~9月の加入が8隻だったのに対し、10月には930隻に急増。全国の加入数の6割近くを占める。戸井漁協(函館市)の担当者は「ミサイルが落ちてからでは遅い。万が一のためにも船主らに加入を促したい」と話す。