レバレッジ解消 中国見送り PIMCO見通し「債務残高減らず」

 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のアジア・エマージング市場ポートフォリオ運用を統括するルーク・スパイッチ氏(シンガポール在勤)は2日までに電話インタビューに応じ、中国政府によるレバレッジ(借り入れ資金を利用した投資)の解消策は今後1年、実際に債務残高を減少させるほどには借り入れを絞らないとの見通しを明らかにした。

 同社の分析によれば、中国は全面的なレバレッジ解消を見送っており、今後1年については中国企業は債務の大半が借り換え可能だ。スパイッチ氏は「中国のこうした姿勢を受け、債務は名目国内総生産(GDP)より速いペースで膨らむ。われわれは債務残高の減少を見込んでいない。この市場は全般的に国内で資金調達が行われ、中国が今後数年、急激な景気減速を回避できる限り、債務は全般的にかなり楽に借り換えられるだろう」と語った。

 同氏はシンガポールでの会合で「世界的に中央銀行が引き締めを進めつつある時期に中国の借り入れコストが上昇するのは異例なことではない。中国経済の一部は与信の悪化に直面する可能性があるが、中国は借り入れコストを高めに維持するため金利を押し上げ、厳格な資本規制を維持し、住宅市場の規制を一段と強化する公算が大きい」と述べた。PIMCOは良好な格付けを得ている国有企業をオーバーウエートとする一方で、地方の公営企業や投資適格級の不動産開発会社などをアンダーウエートとしているという。(ブルームバーグ Tian Chen)